インプラントの除去(撤去)の理由と費用相場とは?
HOME > インプラントの除去(撤去)の理由と費用相場とは?
インプラントは、入れ歯やブリッジよりも食事への支障が小さく、快適な日常を過ごせるようになる画期的な治療法です。しかし、様々なトラブルによって、インプラントの除去(撤去)を余儀なくされる場合があります。インプラントの除去(撤去)の際には、相場からかけ離れていない料金設定で、信頼できる歯科医院を受診しましょう。ここでは、インプラントの除去(撤去)の理由と費用相場について解説します。
インプラントの除去(撤去)の方法
インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋め込み、その上にアバットメントを連結させ、人工の歯を被せます。そのため、インプラント除去には、顎の骨からインプラント体を除しなければなりません。外科手術となるため、術後の腫れや麻酔が切れた後の痛みなどの症状が現れます。
アレルギーによってインプラントを適用できない場合を除き、多くの方は再びインプラント治療を受けます。
インプラントの除去(撤去)の理由
インプラントは、どのような理由で除去するのでしょうか。インプラントが気に入らない場合にも除去できますが、リスクを伴うため、通常では除去しません。除去せざるを得ないような場合に、インプラントを除去することになります。次のような場合には、インプラントの撤去が必要です。
金属アレルギー
インプラント体は金属製であるため、金属アレルギーの方が使用すると、アレルギー反応が起こる可能性があります。施術したところの腫れや赤みだけではなく、全身に発疹が出るなど様々な症状が起こり得ます。そのまま放置することは、健康に悪影響を及ぼすことに繋がるため、できるだけ早く撤去が必要です。
金属のネックレスやブレスレット、リングなどを身につけたところが赤くなったりぶつぶつができたりする場合は、金属アレルギーの可能性があります。
インプラントのぐらつき
インプラントと人工歯を繋げるアバットメントは、ネジで固定されています。ネジのゆるみによるインプラントのぐらつきであれば、調整後に再装着することで対処できます。しかし、インプラント体ごとぐらついている場合は、顎の骨が吸収してしまったと考えられ、インプラントの除去が検討されます。必ずインプラントの除去が必要とは限らないため、まずは歯科医師に相談しましょう。
粗悪品のインプラントを入れたことによるトラブル
海外でインプラント治療を受けた結果、日本では使用されていない粗悪品のインプラントが使われており、歯茎から膿が出るなどのトラブルが起きたケースがあります。粗悪品のインプラントを使用しているかどうかは、素人では判断ができません。そのため、信頼できる歯科医院のインプラント治療を受けることが大切です。
インプラント体が神経に触れている
インプラント体を顎の骨に埋め込む際には、神経に触れないように注意が必要です。治療前には、CTなどで顎の骨や神経などを確認し、インプラント体を埋め込む深さや角度を決定します。検査が不十分であったり、医師の技術が未熟だったりすると、インプラント体を埋め込む深さや角度に問題が起こり、神経に触れることがあります。
インプラント体が神経に触れると、痛みが感じるようになります。この場合、鎮痛剤を飲んでも痛みがなくならなかったり、痛みが長期間続いたりするのです。
インプラントの除去(撤去)の費用相場
インプラント除去は、インプラント治療と同じく自費診療となります。そのため、歯科医院によって費用は大きく異なるのです。インプラント費用の相場は、1本あたり約4万~7万円です。あまりにも高額の場合は注意しましょう。
インプラントの除去(撤去)を受ける歯科医院の選び方
インプラントの除去を受ける場合、どの歯科医院を受診してもいいわけではありません。次のような基準で歯科医院を選びましょう。
経験や技術
インプラントの除去の経験が豊富で、十分な技術を持った歯科医師を選びましょう。経験不足や技術不足の歯科医師のインプラント除去術を受けると、術後のトラブルなどが心配されます。また、インプラント治療の症例数が多い歯科医師であれば、より安心して除去を受けられるでしょう。
親身になって相談に乗ってくれるか
インプラント除去を受けるということは、すでに何らかのトラブルが起きているということです。トラブルが起こると不安になるため、親身になって相談に乗ってくれる歯科医師を選ぶことが大切です。実際にカウンセリングを受けて、話をしっかり聞いてくれるか確認しましょう。不安を解消できない場合は、他の歯科医院でもカウンセリングを受けることをおすすめします。
無理な勧誘はないか
インプラント除去を受けると、再び歯を補う治療が必要となります。入れ歯やブリッジなども1つの方法です。無理にインプラントの再治療をすすめてくる歯科医院は避けた方がいいでしょう。不安を抱えたまま治療を受けることは、患者への負担に繋がります。
入れ歯やブリッジにもメリットはあるため、今回のトラブルを踏まえ、どの治療を選んだ方がいいか、わかりやすく十分な説明をしてくれる歯科医師を選びましょう。
インプラント除去は、インプラント体のぐらつきや金属アレルギーなどが起きたときに検討されます。インプラントがぐらついたから、すぐに除去が必要とは限りません。まずは、信頼できる歯科医院を受診して、インプラントの状態を調べてもらいましょう。また、インプラント除去を受ける歯科医院は、親身になって相談に乗ってくれるか、無理な勧誘はないか、十分な経験や技術があるかなどを基準に選ぶことが大切です。